ベツレヘム

クリスマスまであと２週間という今日、外国の知人からクリスマス・カードが届きました。
そのカードの絵にビックリ。
ブリューゲルの「ベツレヘムの虐殺」がプリントされていたからです。
イエスの誕生を恐れる王によって同じ年頃の幼児が皆殺しにされるという、
史実がどうなのかは知りませんが、聖書に載っているエピソードが題材になっている恐ろしい絵です。


その絵をじーっと眺めて、考え込んでしまいました。
２千年以上も、世界中からその誕生を祝われている命の陰で、多くの命が奪われていった。
そのことも知っておくべきなのだと思います。




人生は、自分の意志ではどうにもできないことに左右される。
例えば、自分がこの時代の日本という国に生まれてしまったこと。
その中で自分に許された生き方とは、
人間の「自由」とは、
何だろう・・・・・

クリスマスのイルミネーションと選挙活動で騒がしい街の喧騒の中で、
私はブリューゲルの絵のことを考えていました。





２０１４年のクリスマスに向けて。

コメント 2

何かですね。
２０００年以上経っても，人間って大差無いのかなと思います。
今の私たちも，大きな犠牲を払ってしばらく平和な日々を過ごしているのに，ばかなことをやり出す人がいて，またそれに同調する人がいて。何なんでしょうか。
毎年毎年，キリストの受難や，その前のごたごたを，繰り返しやっていますが，人間ってそうしないとわからない，おバカな存在なのでしょうか。
でも日本人って，あまり宗教心がないので，そういうおバカなことすらやらないのですが。
by Enrique (2014-12-13 23:02) 

Enriqueさん、コメントありがとうございます。
本当に仰る通りだと思います。
楽園を追放されたんですよね、聖書によれば。
そんな昔からわかっているはずの同じ過ちを繰り返して、進化しない生き物なんですね。
人間さえいなければ、この星はいつまでも美しいままだったはず。
「この豚野郎！」とか、「サル知恵」とかいうじゃないですか。
私、豚やサルに大変失礼だと思うんです。

今日は選挙日ですね・・・
by glennmie (2014-12-14 02:18)