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主眼の転位 [Gould]


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とても印象的な写真でしょ?
オムツがちょっとはみ出したポチャポチャの足を踏ん張って逆さまからこちらを見ているのは、1歳のGouldです。
(隣で、ウ~ッ・・・ボキボキ!!となっているのは彼のお祖父様だそうです。)

「主眼の転位」・・・Gouldを語る時に常に付いてくるこの言葉。
1歳の時からすでに彼はこの言葉を実践していたのでしょうか。
凄い。ミラクル・ベビーだ。




私の夏休みも終わり、一方セバスチャン(私のピアノ)は、恒例の調律師さん待ちの休養中です。
こんな時は、心機一転、秋に向けていろいろ計画を立てたり、本を読んだり、美術館に行ったりして乏しい自分の頭に充電をしたいです。
決して「頭でっかち」にはなりたくないです。
自由で柔軟な発想が持てるような、豊かな感性を持ちたいです。
堅苦しい規範や意味のない常識に左右されない、毅然とした「自分の真実」を持ちたい。








「囚人になりたい。
私は西側の世界で評価されている自由への盲信を全く理解することができません。
私が見る限り、行動の自由は可動性にのみ関わることであり、言論の自由は社会的に是認された言葉にのみ関わることが多いのです。
そして牢獄に入るということは、個人の内面的な可動性と力を試す最良の機会であり、それによって創造的な選択が可能になる状況だと思います。」
                         ・・・・・・Glenn Gould










技巧は探求のための単なる道具であるとし、複雑性を飼い馴らすことなく解決し、思考の重荷をウィットで解いて・・・・・Glenn Gouldは自由自在に軽々とピアノを弾く。
そう、そんなGouldに尊敬の思いを込めて、最後にもう一度。






パシャッ!

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コメント 16

tamanossimo

うふぅ…
面白い~
こんな写真が残ってるっていいなっ
言葉もすごいね~♪
by tamanossimo (2010-08-31 12:16) 

glennmie

tamanossimoさん、どうもありがとうございます。

ね、ユニークな赤ちゃんですよね。
Gouldの豊かで自由な想像力には本当に憧れます。
どんな権威にも屈しないその強い精神力にも憧れます。

ホント、憧れます~!!
by glennmie (2010-08-31 16:08) 

glennmie

dorobouhigeさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-08-31 16:09) 

glennmie

thisisajinさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-08-31 17:30) 

glennmie

Mineosaurusさん、nice!ありがとうございます。

by glennmie (2010-08-31 21:48) 

macha

8月も終わりだというのに、この夏は大して仕事がはかどりませんでした。自由すぎるより、何か制約があった方が創造的なことができる、というグールドの言葉がわかる気がします。グールドっていわゆるひねくれ者だったんですかね?
by macha (2010-08-31 23:15) 

glennmie

machaさん、コメントありがとうございます。

Gouldは、曇りのない真っ直ぐな視線で物事の真髄を見抜く人だったと思います。
「裸の王様」を指摘した子供みたいに。
きっと、見栄や体裁を気にする大人が大嫌いだったのでしょう。
そして、そんな大人たちは彼の発言や音楽を聴いてはっとさせられるんですよ。
凄い人なんです、ってば。
by glennmie (2010-09-01 00:38) 

glennmie

xml_xslさん、nice!ありがとうございます。

by glennmie (2010-09-01 00:39) 

glennmie

キナコさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-09-01 11:39) 

ユーフォ

床屋の洗髪のくだりですが・・・
心地よいリズムが、まるでいつもの床屋さんの洗髪されている
様な錯覚に・・・気持ち良く心も洗われ・・・。
あくまでもお客様第一主義的な=聴き手側に配慮した音楽
終わりも今までの心地よいリズムからの解放を優しく教えてくれる感が
とっても似た様に感じました~♪
変な例えでスミマセン~(;一_一)
by ユーフォ (2010-09-01 19:36) 

glennmie

ユーフォさん、どうもありがとうございます。

ごめんなさい~!!
気を遣わせてしまいました!
内輪で、床屋さんの洗髪の件が話題になったものですから・・・
ユーフォさん、良い人だ・・・・
シャカシャカ、ブクブクという感じなんですね^^


ところで、ユーフォさんの新企画。
きっと大成功しますよ~!私の勘は当たるんです。
ご活躍、陰ながら応援しています!

by glennmie (2010-09-01 21:16) 

glennmie

まるさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-09-01 21:17) 

FN

【...オムツがちょっとはみ出したポチャポチャの足を踏ん張って...】

1歳のグールドがとても可愛いいこの写真と記事...、

これを読めば即ちglennmieさんの次の記事を思い出さずにはおれません。
私しが定期的にこの素敵な音楽ブログを読むきっかけともなったそれは2010年2月載の「ライナスの毛布」記事です。

まだglennmieさんが子供(幼児)時代、片時も手離さなかった「安心毛布」がバンビの模様で、それをいつもひきずって歩き、初めてのピアノ発表会では背中にしょって演奏されたというお話し...、

そして最後には古くなったその毛布をお母さまが犬のかたちに繕ってくださったという思い出...、

それは一読ほんとうに胸あたたまるものでした。

ここで本題のテーマ『主眼の転位』に戻ってふりかえれば、
glennmieさんもグールドに負けず劣らずの努力成長があって
きっと今にいたっておられると思います。

(今日、これを読んで何かおおげさでなく、ほんとうにそのように感じました。)

by FN (2010-09-01 22:39) 

glennmie

FNさん、コメントありがとうございます。

いつも暖かいコメントをくださって、どうもありがとうございます。
とても励まされています。

「ライナスの毛布」の記事・・・・
そうでしたか。
あの記事に共感していただけて、とても嬉しいです。
今、自分がこうして幸せに生きていられるのは自身の努力というよりは、支えてくれた周りの人たちのおかげなんですよ。
世間的には奇怪で理解不能な子供が自分の生きる場所を見つけられたのは、
家族や周囲の人たちの理解と応援が得られたからです。
どんなに排除されても、きっとどこかで誰かがわかってくれる。
だから、自分が正しいと思うことは曲げません^^

仕事柄子供と接することが多いのですが、不思議と似たような子供が集まってきます。
彼らを理解し応援できるように、自分がもっともっと成長していかなければと思っています。
by glennmie (2010-09-02 03:26) 

glennmie

ぼんぼちぼちぼちさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-09-05 23:54) 

glennmie

アヨアン・イゴカーさん、nice!ありがとうございます。

by glennmie (2010-09-06 00:08) 

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