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moment of silence




2011.3.11
被災された全ての命に





黙祷

















Bach : Air
1989. ドレスデン・フィルハーモニー (サントリーホール・ライヴ録音)
指揮 ヘルベルト・ケーゲル



こんなにも美しく、儚い・・・
音楽は、言葉や思想の壁をいとも軽々と飛び越え、人の魂のいちばん奥底にあるものや、時に、
今ある「この世」の向こう側にあるものを照らし出す。
そして音楽はいつも、かけがえのないたった一度の時間。

この翌年、指揮者のケーゲルはピストル自殺をしています。
自ら死を選らばなければならないほどの絶望だったのか・・・




「いただいた命の時間」を考える。



2011.3.11 
千年に一度と言われる大地震が東日本を襲いました。
多くの尊い命が奪われました。
それでも、今ここにいる私たちは、偶然にも生きるチャンスをいただいた。
まだ生きる時間を、幸運にも、いただいた。








この貴重な「時間」をどう使うのか。
どう生きていこうか・・・・


























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コメント 6

般若坊

G線上のアリア しみじみと聞かせていただきました。被災された方々への 追悼の調べとして 最も適した曲であると思います。
by 般若坊 (2012-03-12 09:02) 

glennmie

般若坊さん、コメントありがとうございます。

神秘的で美しい曲ですね。
特にケーゲルのこの日の演奏には、何かが宿っているとしか思えません。

Bachのト長調のアリア・・・ゴールドベルクのアリアもそうですが、この下降するグラウンド・バスには不思議な力がありますね。
by glennmie (2012-03-12 10:01) 

たこすけ

まさにこの世のものとは思えない、素晴らしいアリアでした。
ありがとうございます。

by たこすけ (2012-03-12 13:32) 

glennmie

たこすけさん、コメントありがとうございます。

本当に素晴らしい演奏ですね。
沢山の人に感動を与えながら、これが彼の「白鳥の歌」になってしまうなんて・・・
どんなに未熟でも、これからまだまだ音楽と触れ合っていける時間を持っていることのほうがどんなに素晴らしいか。
自分の今の「時間」に感謝したいです。
by glennmie (2012-03-12 14:14) 

e-g-g

昨日、コメントを差し上げたのですが、
その後、ちょっと修正しましたので再度お送りします。
(たぶん、いちどアップされていたものが消えていたと思います。
 お騒がせしました。)

何をどう書こうか、考えているうちに日が経ってしまいました。
3.11に合わせて様々な音楽を耳にしました。
思いの込められた詩と曲、切々とした哀感に満ちた音楽、、、
でも、このケーゲルの演奏は、
じつに違和感なく訴えかけてくるものがありますね。

四年前の冬にケーゲルの“アルビノー二のアダージョ”に出会い、
衝撃を受けました。
こんな演奏があったのだ、という驚き、
音楽界の出来事としてだけの認識だったその死の状況などなど、
ともあれ頭をガーンと殴られたような気分になったものです。
以来、「アリア」も聴きたいものと思いつつ、
つい、そのままになっていました。
ところが、今回、こうして思わぬ形でその演奏を聴くことができ、
感謝感謝です、ありがとうございました。

四年前のことはこちらです → “異形のアルビノー二”
http://egg2006.blog.so-net.ne.jp/2008-01-22#favorite
もし、よろしければご笑覧ください。
by e-g-g (2012-04-01 08:46) 

glennmie

e-g-gさん、コメントありがとうございます。

4年前の記事、しかと読ませていただきました。
拝読させていただいて、どうしても聴きたくなり
早速、i-podにダウンロードして今日ずーっと聴いています。
渾身の演奏が、たった150円でダウンロードできてしまう現状に何となく罪悪感も感じてしまいます。
4年前のこの記事を書かれた時には、こんな便利で安易なシステムはありませんでしたよね(笑)

e-g-gさんの仰るとおり、とても独特な、そして忘れがたいアダージョですね。
この人は、何だろう・・・
タクトの先から何が出ているのでしょう。
音楽の、そして「人」の不思議・・・・
素晴らしい体験をさせていただきました。
どうもありがとうございました。
by glennmie (2012-04-01 21:01) 

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