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史上最高のトルコマーチ [Gould]

映画「アマデウス」の一場面で、当時のディーヴァが、トルコ風のファッションで歌のレッスンに現れ、サリエリを爆笑させる場面があります。

サリエリ「何ですか?それは・・・」
オペラ歌手「トルコ風よ。ご存じないの?今、巷ではトルコ風が大流行なのよ。」

オスマン・トルコは、16世紀頃、西方に向けて領土拡大を目指し、度々ヨーロッパの国々を攻撃してきました。
学生時代、塩野七生さんの本を読み漁り、ルネッサンスのヨーロッパとトルコの関係が、当時の文化や芸術に、とても大きな影響をもたらしたことを知りました。

トルコは基本的に遊牧の人々の国です。定住の家を持たず、当時の国王(スルタン)も、そのハーレムも豪華なテント生活だったとか・・・
軍隊とともに移動し、ヨーロッパの都市の城砦の外に出現したのです。

モーツァルトのウィーンデビューのオペラ「後宮からの逃走」も、このハーレムに囚われた恋人を救出する物語でした。

オスマン・トルコの軍隊、有名なイェニチェリ軍団は、ヨーロッパ諸国からさらってきた子供たちを養成して作られた軍隊で、親も兄弟もない軍人たちは、命知らずで、恐ろしく勇敢だったそうです。
このトルコ軍のヨーロッパ侵攻を、最終的に食い止めたのが、当時のウィーンのハプスブルク家だったそうです。
何故この地が神聖ローマ帝国の傘下だったのか、その意味がよくわかりますね。

ベートーヴェンやモーツァルト、シューベルトなど、ウィーンの作曲家達が、挙ってトルコ風の曲を残している意味も、なんとなくわかりました。

余談ですが、ヨーロッパのカフェも、トルコ軍の置き土産のトルココーヒーが発祥だとか・・・(これは、世界不思議発見というテレビ番組でやっていました。)

トルコとウィーンは深い関係にあったわけですね。

そして、このトルコ軍の軍楽隊がメフテルハーネ。現在のマーチングバンドの原型です。


そして、Gould演奏、モーツァルトのトルコマーチ。
キワモノみたいな評価をされていますが、なんで???
素晴らしい解釈だと思いますが。



関係ないけど、ついでにこの曲もアップしときましょう。
だって、すごくかっこいいんですもの!



Gouldは、モーツァルトを嫌ってるけど、案外、この二人はよく似てると思うんですよ。
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