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Beethoven Bagatelle Op.33-1 [私の録音( not Bach )]

Bagatelle・・・バガテルとは、ささやかなもの、つまらないもの、という意味です。日本人が誰かに贈り物をする時、よくこういいますね。今度からは、「ほんのバガテルですが・・・」と、言いましょう。

ベートーヴェンはバガテルを25曲書いています。どの曲も、とっても素敵です。ちなみに、あの「エリーゼのために」も、バガテルです。

そのバガテル集のなかで、私のお気に入りは、このOp.33-1です。

この曲、よく見ると、いろんなことが面白いです。

まず、拍子ですが、8分の6拍子。つまり、呑気な2拍子ということです。
調性はEs-Dur。フラット系の曲はリラックス系の曲に多いですね。半音下がるというイメージが、力を抜くというか、やはり気楽な感じですね。

注目はこのバスの動きです。ドローン奏法とよばれるもの。Esの音が、下のほうでずっと持続して鳴っています。ちょうどバグパイプのような感じ。

なるほど、つまりこの曲はパストラルなんですね。

パストラルとは?
日本語では、牧歌とか田園曲などど言われています。

牧歌で有名なのは、そう、ベートーヴェンの交響曲No.6の「田園」。典型的なパストラルのスタイルです。冒頭のフレーズは、メロディーの下にFとCの低音がずーっと鳴っています。美しいですよね~。

元来、牧歌は、羊飼いの音楽からきているそうです。ギリシャ神話で羊飼いの神様は、パーンとよばれる半獣神。
このパーンが、葦を切りそろえて作った楽器、「パンフルート」を吹いて羊を誘導したんですって。葦笛とも言います。
有名なところでは、ドビュッシーの「牧神の午後の前奏曲」がありますね。冒頭のフレーズは、このパンフルートの音色を模したものです。

このバガテルのメロディーにも、パンフルートのような横並びのフレーズがでてきます。

牧歌とは関係ないんですが、このメロディーの出だしのリズム、「タ、タ、タ、ターン」というもの。
これって、ベートーヴェンのお得意のリズムなんですよ。
最も印象的なのは、「運命」の冒頭、「ダ、ダ、ダ、ダーン!!」ですか。
「田園」の冒頭もこのリズム、テンペストの3楽章もそう・・・・挙げればきりがないです。

まだまだ、言いたいことはいっぱいあるんですが、演奏がそれに見合わないもので・・・・





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