リヒテルのDVD "The Enigma" [音楽雑感]
何年も前に購入してから、ずっともてあましているDVD。
Gouldの一連の映像作品を制作したフランスの映像作家、ブルーノ・モンサンジョンさんの作品、
”The Enigma”(謎)。
ロシアの大ピアニスト、最晩年のリヒテルが日記を読みながら自分の人生を振り返る・・・という内容です。
大衆に迎合せず、体制にも無頓着、ひたすら音楽と向き合った超然的なロシアの巨人。
私にとって、リヒテルは、”謎”。
ずっと、リヒテルという人がよくわかりませんでした。
今も・・・・よくわかりません。
素晴らしい音楽家なのでしょう。
そう、確かに素晴らしいと思います。
それは、彼が苦難のソヴィエト時代を生き抜いてきたから、ということとは無関係に。
その厭世的な生き様とは無関係に。
素晴らしい音楽家だと思います。
でも、私にはやっぱりその素晴らしさが”本当には”理解できていない、と思う。
いつの日か、わかる時がくるのかな・・・・
ただ、この映画のエンディングがずーっと、ずーっといつまでも頭から離れないのです。
苦手なシューベルトのソナタが、ひたすら切なく、こんなにも美しく・・・・頭から離れないのです。
最後に、「自分が気に入らない、以上。」と言って日記を閉じるリヒテル。
頭を抱えて動かない彼の姿・・・・
Gouldの一連の映像作品を制作したフランスの映像作家、ブルーノ・モンサンジョンさんの作品、
”The Enigma”(謎)。
ロシアの大ピアニスト、最晩年のリヒテルが日記を読みながら自分の人生を振り返る・・・という内容です。
大衆に迎合せず、体制にも無頓着、ひたすら音楽と向き合った超然的なロシアの巨人。
私にとって、リヒテルは、”謎”。
ずっと、リヒテルという人がよくわかりませんでした。
今も・・・・よくわかりません。
素晴らしい音楽家なのでしょう。
そう、確かに素晴らしいと思います。
それは、彼が苦難のソヴィエト時代を生き抜いてきたから、ということとは無関係に。
その厭世的な生き様とは無関係に。
素晴らしい音楽家だと思います。
でも、私にはやっぱりその素晴らしさが”本当には”理解できていない、と思う。
いつの日か、わかる時がくるのかな・・・・
ただ、この映画のエンディングがずーっと、ずーっといつまでも頭から離れないのです。
苦手なシューベルトのソナタが、ひたすら切なく、こんなにも美しく・・・・頭から離れないのです。
最後に、「自分が気に入らない、以上。」と言って日記を閉じるリヒテル。
頭を抱えて動かない彼の姿・・・・
タグ:リヒテル
glennmieさん、こんばんは~
彼は何か大きなものを抱えていたのでしょうか?
なんか切ないですね。。。
by のん (2010-04-30 23:30)
わたしも頭から離れられなくなりそうです・・・
by tamanossimo (2010-05-01 01:06)
のんさん、コメントありがとうございます。
悲しいですね。
理想を追い求めた最後がここなんて・・・・
リヒテルは、一番最後には何かに救われたのかな。
そう思いたいです。
by glennmie (2010-05-01 08:51)
tamanossimoさん、どうもありがとうございます。
このエンディングを観てしまうと、やりきれなくなってしまって。
いろいろ考え込んでしまいます。
リヒテル・・・・・
by glennmie (2010-05-01 08:56)
Mineosaurusさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-01 08:57)
はっこうさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-01 14:02)
xml_xslさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-01 14:03)
ボクは生意気だった学生の頃このソナタをホロヴィッツのモノラルで聴いて不覚にも涙が止まらなかったことがあります。シューベルトの音楽の根底には常に歌があり、音楽は縦の構築物ではなく、流れてゆく感情がシューベルトの表現したいレベルに達するまで執拗に同じタッチが繰返されます。音楽家が自分の音楽する心だけでなく、自分の人生をその歌の流れにシンクロしてしまうと、聴き手は何か身を切り刻みながら歌っているような感覚を覚えます。リヒテルの人生はピアノの巨人となったが故に自分ではどうにもならない退路のない一本道に出てしまったのでしょうか。
ソヴィエト時代の名ピアニストと呼ばれた人が弾くシューベルトの最後のソナタは例外なくシューベルトが歌いたかった心の懊悩にシンクロしているように感じてしまいます。ただ一人、アシュケナージを除いては。
by Mineosaurus (2010-05-01 20:01)
Mineosaurusさん。
このコメントを読んで、不覚にも涙が止まらなくなりました。
以前、そちらのブログで、「シューベルトが苦手」と書いた私に、Mineosaurusさんは丁寧なコメントをくださいました。
それ以来、私もわかりたい一心で、ずっと聴き続けています。
でも、わからなかった・・・
やっと、やっと今、その言葉がまさに心に刺さりました。
たまらないですね、せつないですね、人って。
シューベルトもホロヴィッツもリヒテルも今はもうこの世にはいない。
心の懊悩を疑問形にしたまま・・・
なんと言っていいか、わからないです、私。
ただ・・・たまらないです。
by glennmie (2010-05-02 08:26)
PENGUINGさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-02 18:06)
モカさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-02 18:07)
タケルさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-02 18:07)
dorobouhigeさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-02 18:08)
SORIさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-02 18:09)
りぼんさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-03 08:52)
ロボライターさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-03 14:45)
わかって建築家さん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-03 14:45)
shinさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-03 21:05)
ユーフォさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-06 02:05)
リヒテルて、ほんとうにもの凄い!ピアニストだったんですね。
演奏する動きの全てが端正で決まっています。
自ら譜をめくり、また譜を閉じ持ち去る~(ショパンの「木枯らし」)~観客への別れの挨拶、退場シーンまでもがかっこよい!としかいいいようがないです。
(私の知識全般が浅薄なせいもありますが、それでもひとつの画像、しかもその一部分がこんなにも衝撃的であったのは初めてのことです。glennmieさんの選択センスが良いせいもあります。)
by FN (2010-05-06 23:47)
FNさん、コメントありがとうございます。
19世紀に、クラシック音楽は事実上終焉を迎え、20世紀は演奏家の時代と呼ばれましたね。
同時に20世紀は戦争の時代でもあった。
その混迷の時代を生き抜いた、存在そのものが迫力のある演奏家が沢山いたのだと思います。
リヒテルもそんな時代を代表する大ピアニストですね。
ただ、その存在の重さがあまりにも大きくて、この映画は本当にショッキングでした。
後の時代の私たちは、彼の残してくれた遺産とどう向き合っていけばいいのでしょう・・・・
by glennmie (2010-05-07 02:04)
musemistyさん、nice!ありがとうございます。
by glennmie (2010-05-09 19:24)