SSブログ

Shostakovich_ Prelude and Fugue Op. 87 No.7 [私の録音( not Bach )]

ショスタコーヴィッチのピアノ・コンチェルトが大好き。
特に1番の終楽章は、最高です。滅茶苦茶ウケる。
2番のアンダンテの美しさも最高ですね。
子供の頃、自分のお葬式にはあのアンダンテを流してもらうように遺言を書いておきました。


しかし、この人は難しい人だと思う。
自分のように単細胞の頭では理解しきれない、ひたすら不可解な人です。

だって、「森の歌」を書きながら、一方で「バビ・ヤール」を書くんですから。
「森の歌」は、ソヴィエトのプロパガンダ満載で苦手ですね~。
なんとなく、お隣の国のマスゲームを連想してしまう。
決して作曲家の本意ではないでしょう。
絶対に本心を明かさない、その徹底した姿勢で厳しいソヴィエト時代を生き残ってきた人なのですね。


その「森の歌」の中にも出てくる「ピオネール」。
ソヴィエトの少年団のことだそうです。
この7番のフーガのテーマは「ピオネールのラッパ」のメロディーなのだそうです。
たしか「ピーターと狼」のピーターもピオネールの団員だった。
(ピーターのテーマにはトランペットが象徴的に使われていました。)

kako-4737uHm8qu3JMWlq.jpg

こんな感じ。



全24曲の「プレリュードとフーガ」の中で、この曲が一番好き。
森の中でこだまするラッパの響きが牧歌的でとてもきれいです。






ところで、上のピオネールの絵。
どこかで見た覚えが・・・・
と思っていたら、これでした。
子供時代のキーシン。

090266837823.jpg


キーシンもピオネールの一員だったんですね。今さら知りました~!

Kissin_kid.jpg













nice!(9)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 9

コメント 12

アヨアン・イゴカー

ショスタコービチは大好きですが、特に弦楽四重奏曲がすきです。
ピアノの為の「二十四の前奏曲」も好きです。
それにしても、キーシンの可愛かったこと。私は現在、恐らく最も好きなピアニストです。
by アヨアン・イゴカー (2011-08-12 23:12) 

glennmie

アヨアン・イゴカーさん、コメントありがとうございます。

アヨアンさんはキーシンがお好きなんですね。
Bachは弾いてくれないけれど、素晴らしいピアニストですよね。
本当に、子供の時は可愛かったんだなぁ・・・

ロシアの人は作曲家も演奏家も、ソヴィエトという体制にいろんな意味で関わってきたんですよね。
その中で生きることがどういうことなのか、漠然としか想像できないんですけれども・・・・
by glennmie (2011-08-13 08:43) 

koten

美しい!なんて美しい曲&演奏。 私もショスタコの24の前奏曲とフーガの中でこの曲は非常に好きなのですが、難しくてとても弾けないです(汗)。
 この曲のフーガ主題、(タチアナ・ニコライエワのCDで)最初聴いたとき、思わず、「あれ、これってチャイコの「白鳥の湖」の主題のリズムと同じじゃん?」と叫んでしまいました(笑)。  ちなみに第1番ハ長調のフーガって、黒鍵を一つも使ってないですよね。。楽譜分析すると色々発見があって面白いです。
by koten (2011-08-13 11:28) 

glennmie

kotenさん、コメントありがとうございます。

さすが、kotenさん!
目の付け所がとってもマニアック。(笑)
このフーガ、ペンタトニックなんですよね。
1つでも音がはずれるど崩壊するので、この暑い中まともに録れるまでに汗ビッショリ、ヘロヘロになってしまいました^^;

で、なるほど、同じリズムだわ。
チャイコフスキーは民謡を結構応用してますよね。
このリズムって、ロシア語の語幹からくるものなのかもしれないなぁとちょっと思いました。

1番のフーガ、確かにそうですね。
ショスタコーヴィッチほどの知的な作曲家は、私などから見ると遥か雲の上で思考を巡らせているわけで、計り知れないです。
kotenさんのお知恵を、時々分けてください!
by glennmie (2011-08-13 12:58) 

Mineosaurus

私もこの人のプレリュードとフーガは好きでよく聴きます。
リヒテルと異なり、作曲家という立場は作品解釈に関してもある程度反駁できる立場にいたようですが、自分のもっとも愛する仕事に一家の命がかかるというのは、並みのプレッシャーではないですね。彼はミャスコフスキーのような生き方を選べなかった。
映画「善き人のためのソナタ」だったか。その一端が垣間見えたこともありました。
ニコラーエワからキースまで4人のピアニストの全集をとっかえひっかえ聴くことが多いのですが、どうです?全曲やりませんか?ボクはあなたの今の演奏で一曲一曲ダウンロードして2枚のCDを作りたい。
by Mineosaurus (2011-08-14 22:25) 

glennmie

Mineosaurusさん、コメントありがとうございます。

オイストラフのDVDを観た時、その中でロストロポーヴィチが言っていました。「音楽は我々ロシア人にとって太陽への窓だ。生きるために必要な新鮮な空気への窓だ。だから西側の誰より我々は音楽を愛している」
この言葉はとても重いですね。


Mineosaurusさん、全曲ですか!
ものすごいチャレンジだなぁ~、できるかなぁ、何年かかるかしら・・・
ライフワークになりそうです。
気長~~~~にお待ちいただけたら、平均律と平行して一生懸命勉強してupしていきたいです。
うん、良いチャンスをくださってありがとうございます。



by glennmie (2011-08-15 00:04) 

般若坊

↑ Nice !

by 般若坊 (2011-08-15 15:11) 

glennmie

般若坊さん、nice!とNice!、ありがとうございます。

私は何をやるにも時間がかかります。
いろいろ学びたい、知りたいと思うと一回の人生じゃ足りないです。
本当に、学、成り難し・・・です。
by glennmie (2011-08-15 23:58) 

般若坊

あせらず、あわてず、落ち着かずでいきましょう。一歩一歩作品の発表を、楽しみにしていますね!
by 般若坊 (2011-08-16 06:26) 

glennmie

般若坊さん、

ありがとうございます。
by glennmie (2011-08-16 09:05) 

ユーフォ

わぁ!凄く素敵な曲ですー。
朝にピッタリですーー。
先日まで滞在していた北の地の美しい森の木々と
爽やかに駆け抜ける風が見えました。

海よりも山派の私はやっぱり森をイメージさせる
曲は大好きです♥
いつも素敵な曲をありがとうございます(●^o^●)
ピッピも、聴きながら「ピッピちゃんぴっ!」を連発していましたよ^^ 
↑ご機嫌の時はこの鳴き声を連発します♪
ユーフォ相方
by ユーフォ (2011-08-18 07:38) 

glennmie

相方さん、どうもありがとうございます。

素敵な曲でしょう~!
森とか田園とかこだまとか、魅力的なテーマですよね。
美しい自然にパワーを分けてもらえるような気がします。

いつでもどこでも楽しんで演奏できるといいんですけどね・・・
ブログのこの小さなスペースで精一杯な自分をなんとか打破したいです。
いつも暖かく励ましてくださって、本当にありがとうございます。
感謝!です。
by glennmie (2011-08-18 18:06) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

Vision_Hildegard von..stage fright ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。