未来のセバスチャン(私のピアノ) [音楽雑感]
先月の末に、Bachの平均律「アナリーゼ講座」を受講してきました。
今回は22番。
あと残すところ2曲で、平均律第一巻は完了です。
ここまでついて来られたとは、何でも途中で投げ出す超ヘタレな私にしては奇跡です。
よく頑張った!glennmie!
こんな私をも、雨の日も雪の日も朝起きて会場に向わせるほどに、この講座は素晴らしいのです。
毎回必ず新しい発見が沢山あり、もっと知りたいもっとわかりたいという気持ちにさせてくれます。
毎回、目からウロコ状態が続き、このままいくと眼球がなくなってしまうかもしれぬ・・・
そして、何より先生が素晴らしい!
あんなに才能豊かで頭脳明晰な先生が、いつもいつも誰よりも勉強し、そしてその成果を
私たちに分けてくださいます。
Bachの音楽を、とても楽しげに情熱的に、そして何よりご自身で感動しながら紐解いていく講義は、
本当にエキサイティングなんです。
特に今回の22番は、私にとってはとても学ぶところが多かった。
このプレリュードの解釈は、凄いです。
おぉ~~~!!そうだったのかぁ~~!!とグラッときて、ドドド~!と家に戻り、
早速弾いてみようとピアノのふたをガバッ!と開いて、撃沈
この数日の不安定な気候のせいで、セバスチャン(私のピアノ)が、へっぽこぴーになっていました。
がっかりだよ~、セバスチャン
ピアノって、本当に難儀な楽器よのぉ・・・・
大きすぎて気軽に持ち運べないし、ちょっと音が狂っても自分ではどうすることもできない。
たった一個の音の狂いすら自分では直せないなんて。
しかも、しょっちゅうどこかしらが調子悪い。
いい状態で弾ける時って、一年に何回あるかしら。
図体は大きいのに、神経質で病弱なカバみたい・・・
ピアノがこの世に登場してから300年。
自動調律機能とか、調整機能とか、どんな天候下でもそれぞれの部品が
一番理想的な状態にすぐ戻る形状記憶素材とか、そろそろ開発されませんかね。
ご存知のようにピアノは、今から約300年前、フィレンツェのメディチ家お抱えのチェンバロ製作者、
バルトロメオ・クリストフォリが製作しました。
私が面白いな、と思うところは、
最初から黒い楽器だった、ということです。
シブイね
後の革命で、富の象徴として破壊の対象になってしまった華麗なハープシコードの運命を思うと、
当時は誰にも顧みられず、黒くて地味なイデタチだったピアノが生き残り、
今や音楽には欠かせない楽器の一つとなったのは皮肉なことです。
私の知る限り、一番最初にピアノの魅力を発見した人はモーツァルトでしょうか。
そして、ピアノの可能性をとことん追求した人はベートーヴェンでしょうね。
クリストフォリもきっと喜んでいることでしょう。
強弱を表現できる鍵盤楽器製作の苦労はずっとずっと後になって大きく実を結んだ。
さあ次は、
全天候型のピアノ。
自動調律機能のついたピアノの時代だ。
セバスチャン(私のピアノ)が、スーパー・セバスチャンになる日を見てみたいです。
今回は22番。
あと残すところ2曲で、平均律第一巻は完了です。
ここまでついて来られたとは、何でも途中で投げ出す超ヘタレな私にしては奇跡です。
よく頑張った!glennmie!
こんな私をも、雨の日も雪の日も朝起きて会場に向わせるほどに、この講座は素晴らしいのです。
毎回必ず新しい発見が沢山あり、もっと知りたいもっとわかりたいという気持ちにさせてくれます。
毎回、目からウロコ状態が続き、このままいくと眼球がなくなってしまうかもしれぬ・・・
そして、何より先生が素晴らしい!
あんなに才能豊かで頭脳明晰な先生が、いつもいつも誰よりも勉強し、そしてその成果を
私たちに分けてくださいます。
Bachの音楽を、とても楽しげに情熱的に、そして何よりご自身で感動しながら紐解いていく講義は、
本当にエキサイティングなんです。
特に今回の22番は、私にとってはとても学ぶところが多かった。
このプレリュードの解釈は、凄いです。
おぉ~~~!!そうだったのかぁ~~!!とグラッときて、ドドド~!と家に戻り、
早速弾いてみようとピアノのふたをガバッ!と開いて、撃沈
この数日の不安定な気候のせいで、セバスチャン(私のピアノ)が、へっぽこぴーになっていました。
がっかりだよ~、セバスチャン
ピアノって、本当に難儀な楽器よのぉ・・・・
大きすぎて気軽に持ち運べないし、ちょっと音が狂っても自分ではどうすることもできない。
たった一個の音の狂いすら自分では直せないなんて。
しかも、しょっちゅうどこかしらが調子悪い。
いい状態で弾ける時って、一年に何回あるかしら。
図体は大きいのに、神経質で病弱なカバみたい・・・
ピアノがこの世に登場してから300年。
自動調律機能とか、調整機能とか、どんな天候下でもそれぞれの部品が
一番理想的な状態にすぐ戻る形状記憶素材とか、そろそろ開発されませんかね。
ご存知のようにピアノは、今から約300年前、フィレンツェのメディチ家お抱えのチェンバロ製作者、
バルトロメオ・クリストフォリが製作しました。
私が面白いな、と思うところは、
最初から黒い楽器だった、ということです。
シブイね
後の革命で、富の象徴として破壊の対象になってしまった華麗なハープシコードの運命を思うと、
当時は誰にも顧みられず、黒くて地味なイデタチだったピアノが生き残り、
今や音楽には欠かせない楽器の一つとなったのは皮肉なことです。
私の知る限り、一番最初にピアノの魅力を発見した人はモーツァルトでしょうか。
そして、ピアノの可能性をとことん追求した人はベートーヴェンでしょうね。
クリストフォリもきっと喜んでいることでしょう。
強弱を表現できる鍵盤楽器製作の苦労はずっとずっと後になって大きく実を結んだ。
さあ次は、
全天候型のピアノ。
自動調律機能のついたピアノの時代だ。
セバスチャン(私のピアノ)が、スーパー・セバスチャンになる日を見てみたいです。
本当に素敵な素晴らしい講座ですよね!!
こちらはペースがゆっくり(年に3回)なのでまだ先が長いです。
でも講座の日は必ずスケジュールに入れておきたい、そして次も行きたい、と思わせられています。
本当にあの手書きのテキスト・写譜・・・すごいですよね!
歌(声)は手軽に持ち運べますが(笑)、メンテ(治療など)が大変です。
病院通いを続けても治らないこともありますしね~。
by Cecilia (2012-05-03 09:12)
Ceciliaさん、コメントありがとうございます。
このブログを始めて間もない頃に、Ceciliaさんにこの講座のことを教えていただいて、その時まさに第一回、1番の平均律がスタートするときでした。
出席の都合がつかなかった時、おりしも震災の影響で講座も休講になりました。
なんとも不思議な巡り会わせが続いて、途切れることなくお勉強に伺わせていただいています。
平均律の次にはイタリア協奏曲が始まりますし、こうなったら一生ついていく覚悟でいます^^
本当に素晴らしい先生ですね。
歌手のかたは身一つでどこでも演奏できていいな、とも思いますが、その分体調管理に人一倍神経を使うんでしょうね。
外に出れば排気ガスやウィルスや、花粉も怖いしですしね。
お体に気をつけて、ますますご活躍ください。
by glennmie (2012-05-03 13:14)
300年前はまだ塗装されていない木じゃない?かな?
塗装されているのもあったのかもしれんが。
フォルテピアノも木目だし・・・
ん?的外れだったか?
by まり (2012-05-03 19:53)
まだいい方だね。ボクの書斎のピアノなんかここ数年手も触れてないし、娘が帰ってきたときにコーラスの伴奏の練習をしてるくらいだから、そりゃあ悲惨なものです。セバスチャンは頑張ってるんだ、うん。
by Mineosaurus (2012-05-03 20:44)
まりさん、コメントありがとうございます。
そうそう、ごめんなさい、書き方が悪かった。
ハープシコードみたいに華やかな塗装や模様がないということを言いたかった。
ちょっと、棺桶を想像してしまうんですよ。
単なる貴族の飾り物とは違うのだという作者の自負もあるのかな。
まぁ、そんな意味で・・・
汲み取ってください~~^^;
by glennmie (2012-05-03 22:42)
Mineosaurusさん、コメントありがとうございます。
まぁ!
ミネオ君(Mineosaurusさんのピアノ)、カワイソすぎじゃありませんか!
だいじにしてあげなくちゃ、いけません。
そういえば、(関係ない話ですけど)学校の怪談話で、夜中に音楽室のピアノが鳴るっていうのがありますよね。
あれって、ピアノの中にねずみが入り込んで駆け回るから、らしいですよ。
学校のピアノも気の毒に・・・
by glennmie (2012-05-03 22:48)
へっぽこぴーになるから愛着もあるのかも・・・
スーパー・セバスチャン・・・もしあるなら家が買える値段かも!
by ユーフォ (2012-05-08 23:23)
ユーフォさん、コメントありがとうございます。
えっ!( ̄□ ̄;)
そんな値段に・・・
家売っても欲しいかも。。。
でも、そうすると野ざらしの。野良セバスチャンになってしまうかも。。。
by glennmie (2012-05-09 00:47)
エレキギターには自動チューニングのものがあります。
クラシックギターでもチューナーをヘッドに付けてあわせている人が結構いますが,私はイヤですね。響きを確認しないと。でもピアノは調律師さんまかせだから仕方ありませんね(私のブログ参考にご自分で調律されたスゴイ方もいますが)。
ピアノは文字通り,ピアノ線という高張力の鋼線といい,ピアノフィニッシュ塗装といい工業技術の発展と同期していますね。弦が硬いことが良くも悪くもピアノ特有の音の原因でもありますし,調律の難しさ,平均律/音律問題発生の原因の一つでもあります。
by Enrique (2012-05-11 23:46)