Aimez-vous Wagner? [Gould]
ワーグナーの音楽はとても好きなのですが、
心から共感できるか、と問われるとちょっと躊躇してしまう。
その神秘的で美しい音楽の後ろに、退廃的で排他的で背徳的で・・・・どす黒い何かを感じてしまうからかもしれません。
かつてのバイエルンの王様を狂わし、ヒトラーに熱狂的に支持された音楽。
ワーグナーの好き度は、体内にある男性ホルモンの含有量の度合いに比例するのではないか。
闘争心、征服欲、野望・・・・
ワーグナーの楽劇は、神話の世界を借りて現実世界のダークな部分を煽っていると思う。
そんな中でも心から大好き!と思える曲があります。
それは、「ジークフリート牧歌」
昔、クリスマスの朝には必ず父がこの曲を流していて、耳にこびりついてしまった。
野山にこだまする角笛の響きや、ジークフリートが小鳥と対話するシーンが大好きで、
今でも聴くたびにうっとりします。
小編成のオーケストラで演奏されるので、ひとつひとつのパートのラインをしっかり追うことができて、
対位法を勉強するようになると、その作曲技術の凄さがよくわかるようになって、
ワーグナーって凄いんだなぁ、と思うわけです。
その作曲技術の凄さがより深く理解できたのが、Gouldの編曲したピアノ版の演奏でした。
ピアノ一本の演奏なのに、オーケストラのように饒舌で、本当に美しいんです。
何年か前にその楽譜を入手して、自分も弾いてみようと思ったことがあります。
でも、
滅茶苦茶難しいんですよ~。
四苦八苦しながら音を追い続けているうちに、なんだか恐ろしくなってきました。
うまく表現できないのですが、
深く黒い水の中に引きずり込まれるような・・・
メロディーが複雑に交差する音の渦の向こう側に、何かがいる。
その何かが、チラッと見えたような・・・・
怖い!と思って練習をやめてしまった。
今年はですね、それをなんとか弾いて見ようと思っているのです。
今年は大丈夫、怖くないのですよ。
強力な「おまもり」をゲットしましたから。
それはですね、
ジャカジャン!
ぐーるどかれんだぁー!!(ドラえもんの声で)
これがあれば、大丈夫だし。
ピアノの向こう側に立てかけて「護符」代わりにして練習をはじめました。
ところがですね。
じっと見られているのがまた、居心地悪くて。
「あーっ、そこ違う!」
とか
「なにそれ~~!」
とか言われてしまうような気がして。
なので、
7月を常駐させることにしました。
むこう向いて寝てくれてるし。
今年はこの曲に再チャレンジして不況を乗り越えようと考えております。
心から共感できるか、と問われるとちょっと躊躇してしまう。
その神秘的で美しい音楽の後ろに、退廃的で排他的で背徳的で・・・・どす黒い何かを感じてしまうからかもしれません。
かつてのバイエルンの王様を狂わし、ヒトラーに熱狂的に支持された音楽。
ワーグナーの好き度は、体内にある男性ホルモンの含有量の度合いに比例するのではないか。
闘争心、征服欲、野望・・・・
ワーグナーの楽劇は、神話の世界を借りて現実世界のダークな部分を煽っていると思う。
そんな中でも心から大好き!と思える曲があります。
それは、「ジークフリート牧歌」
昔、クリスマスの朝には必ず父がこの曲を流していて、耳にこびりついてしまった。
野山にこだまする角笛の響きや、ジークフリートが小鳥と対話するシーンが大好きで、
今でも聴くたびにうっとりします。
小編成のオーケストラで演奏されるので、ひとつひとつのパートのラインをしっかり追うことができて、
対位法を勉強するようになると、その作曲技術の凄さがよくわかるようになって、
ワーグナーって凄いんだなぁ、と思うわけです。
その作曲技術の凄さがより深く理解できたのが、Gouldの編曲したピアノ版の演奏でした。
ピアノ一本の演奏なのに、オーケストラのように饒舌で、本当に美しいんです。
何年か前にその楽譜を入手して、自分も弾いてみようと思ったことがあります。
でも、
滅茶苦茶難しいんですよ~。
四苦八苦しながら音を追い続けているうちに、なんだか恐ろしくなってきました。
うまく表現できないのですが、
深く黒い水の中に引きずり込まれるような・・・
メロディーが複雑に交差する音の渦の向こう側に、何かがいる。
その何かが、チラッと見えたような・・・・
怖い!と思って練習をやめてしまった。
今年はですね、それをなんとか弾いて見ようと思っているのです。
今年は大丈夫、怖くないのですよ。
強力な「おまもり」をゲットしましたから。
それはですね、
ジャカジャン!
ぐーるどかれんだぁー!!(ドラえもんの声で)
これがあれば、大丈夫だし。
ピアノの向こう側に立てかけて「護符」代わりにして練習をはじめました。
ところがですね。
じっと見られているのがまた、居心地悪くて。
「あーっ、そこ違う!」
とか
「なにそれ~~!」
とか言われてしまうような気がして。
なので、
7月を常駐させることにしました。
むこう向いて寝てくれてるし。
今年はこの曲に再チャレンジして不況を乗り越えようと考えております。
音の力・音楽の力はすごいです
心が持ってかれそうになることもありますからね・・・!
by obasan (2013-02-08 13:37)
obasanさん、コメントありがとうございます。
音楽の不思議な力ですね。
人の心を動かす力は、使い方を間違えてはいけないのだと思います。
ワーグナーは素晴らしい大天才だったと思いますが、彼の思想の悪魔的な部分に、私はついていけない。
音楽は人を癒し、全ての人を幸福にしてくれるものでなければ、と思います。
by glennmie (2013-02-08 23:45)
ワグナーも人の子の親だと言うことですねえ。自分の息子ジークフリートのために書いた曲には、まず贈った相手にどう響くかっていう心根が先にあるんでしょうね。
by Mineosaurus (2013-02-09 06:49)
Mineosaurusさん、コメントありがとうございます。
そうなんでしょうね。
この曲の中では、優しくて善良な彼の一面を見ることが出来る気がします。
他の作品群から比べると、とてもとても小さな曲ですが、大好きな一曲です。
by glennmie (2013-02-09 10:40)
ワーグナーは偉大な天才だと思います。私はその旋律が物凄いと思います。しかしながら、私もどうしても絶対的に崇拝するほど好きになれないのです。大いに感動しながら、偉大だと思いながら、天才だと認めながら、何故か本当には好きになれない、そんな作曲家です。
by アヨアン・イゴカー (2013-02-10 23:34)
アヨアン・イゴカーさん、コメントありがとうございます。
アヨアンさんがワグネリアンです、なんていうことだったら、私、人間やめます。
「地獄の黙示録」という映画がありましたね。
ワルキューレを大音量で流しながら市民を虐殺するシーンがありました。
とても象徴的な使われ方だったと思っています。
ワーグナーの音楽の中にはこういう要素が隠れているように感じます。
そして、彼は音楽を利用してセレブになった。。。
私の周りにも上昇志向の強い人がたくさんいますが、自分とは別世界のお話ですね。
by glennmie (2013-02-11 01:16)
ワーグナー、偉大過ぎて私にとっては未開であり遠い存在です。
glennmieさんの、話に興味深く引き込まれましたが、「ぐ~るどかれんだぁ~!」のオチで一気に目が覚めました(笑)
しかも、私は気づいてしまったのだ!7月、確かに向こうをむいている!しか~し、フッフッフッ、お耳はちゃ~んとこっちを向いているwwwwにゃん☆
by マンデラ(自称) (2013-02-11 14:43)
マンデラ(自称)さん、コメントありがとうございます。
やなこと気づくなぁ・・・・(ぶちぶち)
しかたがない。
グレンちゃんのお耳にバンドエイドでも貼っておくか。
あぁっ!!マンデラ(自称)さん、このかれんだぁーが欲しいんでしょ!
やだよ、あげないよ... (´ε`*)
by glennmie (2013-02-12 00:47)
音楽は何でもよいかと言うとそうでないと思います。オフィシエンチムの収容所内での囚人の移動も音楽でなされました(何が使われたのかは調べてませんが)。人に影響力が強いからこそ,両刃の剣です。人をくるわせる事もあると思います。特にワグナーはそれが最高度に達しているのかも知れませんね。
どうも私はオケ曲が苦手で,ベートーベンでもちょっとダメ,ワグナーはもちろん,ブルックナー,マーラーも苦手です。
by Enrique (2013-02-12 18:29)
Enriqueさん、コメントありがとうございます。
オフィシエンチムですか・・・う~~ん、これを言ってしまうと、ナチス・ドイツと440Hzの謎とか、話がそちらに行ってしまいそうですが・・・
案外、人は簡単に操作されてしまう生き物なのだということですね。
その力を承知で音楽を利用ようとする人は、やはり滅茶苦茶キモチわるい人ですね~。
それと、
Enriqueさん、ブルックナーはいいですよ▼*゚v゚*▼
by glennmie (2013-02-12 20:34)